意気地なし

最後の鉛筆を削りきったら、
いつか君が憧れた、
水色の消しゴムをあげるよ。
君の大事な痛みも傷も、
捨ててしまいたい幸せも、
それ一つですべて消せるよ。
けれどノートを埋め尽くした、
鉛筆で書いた何もかもは、
もう絶対に消せないよ。